2012年08月30日

混同で頭の中が混同・・??

民法には混同というものがあります。


マイナーな分野ではありますが、ある程度知っておかなければいきなり出てきた時に焦ってしまいます。


では条文から、


同一物について所有権及び他の物権が同一人に帰属したときは、当該他の物権は消滅する。ただし、その物又は当該他の物権が第三者の権利の目的であるときは、この限りでない。(179条1項)


う〜ん、よくわからん。ってなりそうな条文ですね。


簡単に言えば、所有権とその他の物権(例えば地上権等)が同じ人のものになれば他の物権の方が消えてなくなります。ということです。


例えば、所有権者AがBのために地上権を設定しています。AはBの唯一の相続人です。Bが亡くなりました。Aが地上権を相続します。そうすると所有権者と地上権者がAとなり、地上権を残す意味がなくなるので地上権は消えます。


これが前半の内容です。


では但書きはどういう意味なのか?ここがちょっと厄介です。

これは混同がおきない場合を規定しています。2パターンあります。


(パターン1)

上の事例で、Bが借金をしていて、Cに対して抵当権を設定していた場合が典型です。この場合、Bが亡くなりAが所有権者兼地上権者となり地上権が消えてしまうとCの抵当権は目的物が無くなってしまいます。その結果、抵当権も消えてしまう事になってしまいます。それではCがかわいそうです。Cを保護するために混同は生じません。(条文で言う当該他の物権が第三者の権利の目的であるときにあたります


(パターン2)

今度はAの所有権を目的した抵当権がある場合が典型です。しかも登記簿上、地上権に遅れるCの抵当権がある場合です。

この場合、混同によりAの地上権が消えてしまうと、Cが抵当権を実行してDが買受人となった場合、Aはその土地を使用する権利がないため使用することできません。地上権が混同で消えてさえいなければAは土地を使用することができたはずです。地上権を消さない実益があります。ですので今度はAを保護するために混同は生じません。(条文で言うその物が第三者の権利の目的であるときにあたります

ただ、地上権が抵当権に登記上遅れていれば、地上権は混同で消えます。残す意味がないからです。なぜって、抵当権が実行されれば遅れる地上権も消えちゃいますから。


以上物権の混同についてでした。その他に債権の混同なるものもありますが、次回にでも・・


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posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 11:10| Comment(0) | (民法)混同 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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