2012年09月04日

泥棒(悪意占有者)のくせに修理費を請求できるとは・・

こんばんわ。今回も占有についてです。


占有に善意占有と悪意占有があることは前に書きましたが、占有者が占有物について修繕をしたり、有益費を支出し場合、果たして真の所有者にそれを請求することができるのでしょうか?




登場人物:A(所有者・被害者)、B(占有者・泥棒)

(事例)
AはBに自転車を盗まれた。Bは自転車がパンクしていたので修理し、さらにライトをより
明るいものに交換した。Bはパンク修理代とライト代をAに請求することができるか?




Bは泥棒です。つまり悪意占有者です。う〜ん、心情的にはBなんかに払いたくないですよね。さて、どうなるんでしょうか?


196条です。

1項
占有者が占有物を返還する場合には、その物の保存のために支出した金額その他の必要費を回復者から償還させることができる。ただし、占有者が果実を取得したときは、通常の必要費は、占有者の負担に帰する。
2項
占有者が占有物の改良のために支出した金額その他の有益費については、その価格の増加が現存する場合に限り、回復者の選択に従い、その支出した金額又は増加額を償還させることができる。ただし、悪意の占有者に対しては、裁判所は、回復者の請求により、その償還について相当の期限を許与することができる。


1項が必要費、2項が有益費についてです。


この条文、占有者となっているだけで善意か悪意かを区別していません。


まず、善意占有者は本権が自分にあると思い込んでいるのですから、まぁ、請求できるとしても仕方ない部分もあるでしょう。


しかーし、タイトルにある通り、泥棒(悪意占有者)もなんと請求することができるんです!
しかも、パンク修理代(必要費)もライト代(有益費)もです。
※有益費については、支出額か増加額のどちらかですが・・(被害者の選択です。→間違いなく安い方を選択しますが・・)


ただ、ライト代(有益費)については、裁判所が期限を許与することができます。期限の許与とは後払いでいいよということです。


期限の許与がなければ、泥棒は有益費償還請求権を盾に留置権を主張できることになります。
ライト代払わないなら自転車も帰さないぞ!ということです。


裁判所はこれを許さないために期限を許与することができるのです。


まぁ、泥棒も一応は自分の金で修理したわけだし、返せという権利はありますけど・・なんか被害者からすると腹立ちますよね。


そんなときは別途損害賠償請求して相殺なんて手もありかもしれませんね。




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posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 20:16| Comment(0) | (民法)占有 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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