2012年09月06日

相殺ってなんか頭が混乱する?? (3)


今回も相殺についての続きになります。

では、弁済期未到来の債権を自動債権として相殺することは出来ない。についての解説です。



登場人物:A(貸主・借主)、B(借主・貸主)
(事例)
AはBに金100万円を貸した。返済期限はまだ到来していない。その昔BはAに金100万円を貸していた。返済期限はもう過ぎてる。Aは相殺することができるか?

100万円の債権をお互いが持っているんだからできそうなものですが、Aの側から相殺をすることはできません。

Bには期限の利益があるからです。

BはAの債権については返済期限がまだ到来していないわけですから、まだ払わなくてもいいわけです。

しかし、Aの一方的な意思表示により相殺が成立してしまうとすると、Bの期限の利益が害されてしまいます。つまり、AによりBはまだ払わなくてもいい100万円を払わされたということになってしまうのです。

これを‘弁済期未到来の債権を自動債権として相殺することは出来ない’と表現します。

(結論)
Aは自己の金銭債権を自働債権として相殺することはできないとなります

では反対に、Bの側からする相殺はどうでしょうか?

この場合は、相殺OKです。

Bの債権は期限が到来していますから、Aは当然払わなくてはいけない状態にあります。ですから、Bの一方的な意思表示により、払わされたということになってもAは文句がいえません。

Bは期限未到来の自己の債務が消滅することとなりますが、Bの側から言い出しているので問題ないのです。(Bは期限の利益を自らの意思で放棄することは問題ありません。)

これを言うならば‘弁済期未到来の債権を受動債権として相殺することはできる’と表現しましょうか。

その他には、

‘差押え禁止債権を受働債権として相殺することはできない’ってのも押えておく必要があるでしょう。




以上、相殺についてでした。お読みいただきありがとうございました。

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ラベル:相殺
posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 11:34| Comment(0) | TrackBack(0) | (民法)相殺 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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