2012年09月07日

(民法)抵当権は超重要〜シリーズ2〜

今回も抵当権についての解説です。

抵当権にはいくつか重要な性質があります。

1、付従性
2、随伴性
3、不可分性
4、物上代位性


では、付従性とは何か?

簡単にいえば、債権(被担保債権)なければ抵当権なし、債権(被担保債権)があって初めて抵当権が成立するという事です。抵当権は被担保債権に付従しているという意味です。
※被担保債権とは文字通り、抵当権によって担保されている(保護されている)債権と言う意味です。

債権が全てですで例えば債権が錯誤で無効だった場合は、付従性により抵当権も無効ということになります。

しかし、この付従性、ちょっと緩和されます。(付従性の緩和)

どういう事かといいますと・・

(事例)
AはB所有のマンションに入居した。その際、AはBに対し敷金(保証金)として100万円差し入れた。Aは将来返還されるはずの敷金100万円を被担保債権としてBに対して抵当権の設定を要求することができるか?

まず、アパート等に住んでいる方は敷金(保証金)を大家に払った経験があるのではないでしょうか?この敷金は大家に対して未払い家賃等の債務の担保として預けているだけであり、借主が部屋を普通に使用していれば原則全額返還されるものです。

ということはAには敷金を返還してもらう権利があります。(敷金返還請求権)

しかしながら、この敷金返還請求権は入居した際にはまだ現実化していないんです

この敷金返還請求権は実は退去の際、部屋を明渡して初めて現実化します。(明渡して初めて返還請求ができる)大家は明渡された部屋を確認し、損害がないかどうかを確認して返還すべき敷金の額を決定するからです。部屋の明渡しが先履行なんです。

それでは、入居の際まだ現実化していない敷金返還請求権を被担保債権として抵当権を設定することはできないのではないか。なんせまだ権利が現実化していないのだから。となりそうなもんですが、

ここで【付従性の緩和】が出てきます。

将来発生する可能性が極めて高い債権には抵当権を設定することができるのです。

付従性が緩和されてますね。

(結論)
Aは入居の際、敷金返還請求権を被担保債権としてBに抵当権を設定させることができる。となります。

次回は随伴性について解説していきます。お読みいただきありがとうございました。




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ラベル:抵当権 付従性
posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 10:34| Comment(0) | TrackBack(0) | (民法)抵当権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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