2012年09月12日

(民法)抵当権の物上代位性について〜1


抵当権には物上代位性という重要な性質があります。

物上代位とは抵当権の目的物が売却、賃貸されたり、毀損、滅失したりした場合にそこから生じる金銭債権や請求権に効力を生じさせることができるという効力です。



ですので、抵当不動産が

売却されれば → 売却代金に対して
賃貸されているのであれば → 賃料に対して
火事で滅失した場合は → 保険金に対して

という具合に目的物から発生する債権に対して効力を及ぼすことができるのです。なんという強い権利でしょうか!!物上代位を利用して債権を回収することも可能なんです。

物上代位につき重要な判例をあげておきます。

(判例1)
買戻権の行使により買主が取得した買戻代金債権につき抵当権者は物上代位権を行使することができます。

これだけ見ると???と思われるかもしれません。こういう事なんです。

(事例)
AはBに買戻し特約付きで土地を売却した。Bは土地を購入した直後にBを債務者兼設定者とする抵当権設定契約を債権者Cと結び、Cを抵当権者とする抵当権設定登記がされた。その後、Aは買戻し期間内に買戻権を行使し、土地の所有権はAに移転した。この場合、CはBに対する債権をどのように回収することができるか?

まず、買戻し特約(登記あり)に遅れる抵当権は買戻権が行使されると消滅します。つまり、買戻権が行使され、所有権がB→Aと移転すれば、抵当権は消滅し、Aはまっさらな土地を取得することとなります。

では、抵当権者Cは泣かなければいけないのか?

(結論)
Cは抵当権を実行することはできないが、BがAに対して取得する買戻代金債権に対して物上代位権を行使することができ、債権を回収することができる。

こんな物上代位権の行使もあるんですね〜。




買戻しについてはまた今度解説させていただきます。お読みいただきありがとうございました。

複雑だな〜と感じられた方、ポチっとお願いいたします


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ラベル:抵当権 物上代位
posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 17:48| Comment(0) | TrackBack(0) | (民法)抵当権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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