2012年09月18日

(民法)婚姻の解消・・離婚編


前回の続きになります。


今回は離婚についてです。


離婚の場合は、協議によると裁判によると、相手方配偶者との関係を絶つという明確な意思があります。


ですので、死別の場合の立場とは逆になります。


まず、婚姻による姻族関係は解消します。


その結果、当然、配偶者を相続することはできなくなります。法律上、全くの他人同士ということになります。


しかし、に関しては少し変わっています。


氏は離婚により原則、婚姻前の氏に戻ります。(復氏すると表現します)
しかしながら、離婚の日から3カ月以内であれば戸籍の届出により、離婚の際に称していた氏(婚姻中に称していた氏)を称することができます。(民法767条2項)


なんで氏だけ戻すことができるのかと言うと、


実は、夫婦間に子供がいる場合にちょっとした問題になることがあるんですね。


どういうことかというと、先の事例で、離婚後、妻Bは離婚前の氏に復氏します。この段階で夫Aと妻Bの氏は異なることになります。では子供がいた場合の子供の氏はどうなるのか?


子供の氏は変わりません。夫Aの氏のままなのです。そうなると妻Bの氏と子供の氏が異なることになってしまうのです。たとえ、妻Bが親権者となったとしてもです。子供にとってみれば母親と氏が異なるというのは、かわいそうなものです。少なからずこれからの生活に支障がでてしまうでしょう。


だから、民法は子供のことを思い、離婚後3カ月以内であれば戸籍の届出で氏を戻すことができるとしたのです。


母と子の氏を揃える方法は他にもあります。


民法791条1項は‘子が父または母と氏をことにする場合には、子は、家庭裁判所の許可を得て、戸籍法の定めるところにより届け出ることによってその父または母の氏を称することができる'


とあります。


これを使えば、母が氏を戻すことなく、子の氏を母の氏に揃えることができますが、家庭裁判所の許可が必要になるので、実は難しいのです。


近年、簡単に離婚する人が増えていますが、自分たちのことばかりでなく、子供のことも考えてもらいたいものです。




お読みいただきありがとうございました。

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ラベル:離婚
posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 12:45| Comment(2) | TrackBack(0) | (民法)婚姻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
本文中の、
離婚の日から3カ月以内であれば戸籍の届出により、離婚の際に称していた氏(婚姻中に称していた氏)を称することができます。(民法762条2項)
762条2項→767条2項です

これからもよろしくお願いします^^

Posted by いつも拝見しております at 2013年10月25日 23:24
いつも拝見しております様

ご指摘ありがとうございました。
早速記事を変更させていただきました。

これからもどうぞよろしくお願いいたします。
Posted by ブログ運営者 安居寛文 at 2013年10月26日 09:51
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