2012年09月19日

裁判官の裁量棄却で離婚ができない!?

こんにちは。

ご結婚されている方であれば、一度は離婚という文字が頭の中をよぎった経験があるのではないでしょうか?(私は独身ですから分かりませんが・・)


離婚については、法律上、協議による離婚裁判による離婚があります。


今日は裁判離婚についてです。


民法770条第1項は裁判上の離婚原因が列挙してあります。


1、配偶者に不貞な行為があったとき
2、配偶者から悪意で遺棄されたとき
3、配偶者の生死が3年以上明らかでないとき
4、配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
5、その他、婚姻を継続しがたい重大な事由があるとき



です。



ここで、通常、裁判というものは、条文に書いてある法律要件にあたる事実が存在すれば、その法律効果に従った判決をくださなければならいはずです。770条で言えば、夫の不貞行為(離婚原因)があれば、妻はその事実を証明できれば離婚できるはずなんです。


しかし、770条2項は上記1〜4の事実が認められたとしても、「一切の事情を考慮して婚姻の継続を相当と認めるときは離婚の請求を棄却することができる」となっています。


妻からすれば、‘よし、離婚原因がそろったからこれで離婚ができる'と思ったけど、裁判官があらゆる事情を考慮し、妻の請求は棄却されてしまうことがあるのです。


これを裁量棄却と言います。


裁判官は‘まぁ、離婚原因は十分揃っているけれど、今回の不貞行為は初めてだし、夫も反省しているし、子供もまだ小さいから、離婚を認めると当人にとっても子供にとっても社会にとっても不利益となるな。だから、離婚は認めないでおこう’見たいな感じで判断するんでしょう。


珍しい条文です。こういう珍しいのは試験で狙われやすいので押えておきましょう。


民法ではその他、離縁の訴においてこの裁量棄却が採用されています。


(問題)
離婚原因が存在する場合には、裁判官は離婚を命ずる裁判をしなければならない。


(答え)
×


ですね。




お読みいただきありがとうございました。



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ラベル:離婚 裁量棄却
posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 10:17| Comment(2) | TrackBack(0) | (民法)婚姻 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
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Posted by ida at 2012年09月22日 00:44
イダ様

コメント誠にありがとうございます。イダ様は行政書士合格を目指しておられるのでしょうか?

大変申し訳ございませんが、現在は指導については行っておりません。

ご期待に添えない結果となってしましますが、質問や意見等は受付けておりますので、いつでもどうぞ!

今後とも当ブログをよろしくお願いいたします。
Posted by 行政書士 安居寛文 at 2012年09月22日 09:17
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