2012年09月27日

(民法)連帯債務について〜請求の絶対的効力


連帯債務についてです。

前回、連帯債務は相対的効力が原則であり、例外として6つのみ絶対的効力があると書きました。


おさらいです。

相対的効力 → 一人の債務者に生じた事由は他の債務者に影響を与えない。

絶対的効力 → 一人の債務者に生じた事由は他の債務者に対しても効力がある。

でした。

では、今回は絶対的効力の一つ目、請求の絶対的効力についてです。

(事例)
AはB、C、Dに対して、連帯債務として、150万円を貸渡した。

1、AがBに対して150万円の支払いを裁判上で請求した場合、C、Dに対する債権は時効が中断するか?

2、Bは自己の債務の承認をAに対して行った。この場合、C、Dの債務は時効が中断するか?



1、について

まず、AはBに対する債権について裁判上の請求を行っておりますから、AB間の債権は時効が中断します。(147条1項)

問題は、その他のAC、AD間の債権です。

ここで登場するのが、民法434条です。

(434条)
連帯債務者の一人に対する履行の請求は、他の連帯債務者に対しても、その効力を生ずる。

とあります。請求の絶対的効力の規定です。

つまり、AのBに対する請求は、CとDに対しても効力を生じ、AのC、Dに対する債権は時効が中断します。



2、について

まず、債務者が債務を承認した場合、時効は中断します。(147条3項)

ですので、Bの債務は時効が中断します。では、CとDの債務はどうか?

実は、債務の承認については絶対的効力の規定がありません。ですので、原則通り、相対的効力ということになり、

CとDの債務は時効が中断しません。


以上、請求の絶対的効力についてでした。




お読みいただきありがとうございました。

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ラベル:請求 絶対効
posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 17:25| Comment(0) | TrackBack(0) | (民法)連帯債務 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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