2012年09月28日

(民法)連帯債務について〜相殺の絶対的効力


今回は連帯債務の相殺の絶対的効力についてです。

まずは条文を確認しましょう。


(436条)

1.連帯債務者の一人が債権者に対して債権を有する場合において、その連帯債務者が相殺を援用したときは、債権は、すべての連帯債務者の利益のために消滅する。

2.前項の債権を有する連帯債務者が相殺を援用しない間は、その連帯債務者の負担部分についてのみ他
の連帯債務者が相殺を援用することができる。


とあります。


(事例)
AはB、C、Dに対して、連帯債務として150万円を貸渡した。(負担部分は同じ割合)

1、BがAに対して保有する反対債権150万円で、Bが相殺をすると、CとDにどういう影響があるか?

2、CがBの反対債権をもって相殺することができるか?できるとした場合、その後の権利関係はどうなるか?


1について、

Bは当然自己の債権で相殺することは可能です。Bによる相殺はBが弁済した場合と同視することができますから、Aの債権は消滅し、当然、その効力はCとDにも及び、CとDの債務は消滅します。

その後は、CとDが相殺をしたBから負担部分について求償を受けるという関係になります。


2について、

2項はBの持つ債権で、他の連帯債務者であるCとDが相殺をすることができるという規定です。

しかしながら、さすがにBの債権全額で相殺することはできず、Bの負担部分である50万円を限度として相殺できるにとどまります。

通常、第三者が相殺することなど出来るはずもありませんが、2項はそれを許容しています。

では、その結果の権利関係はどうなるかというと、

連帯債務者B、C、Dに対してAは100万円を請求することができるという連帯債務関係となります。
(当然Bの債権も100万円に縮減します。)

Bの負担部分においてのみ絶対効というやつです。

以上、相殺の絶対効についてでした。




お読みいただきありがとうございました。

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ラベル:絶対効 相殺
posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 10:05| Comment(0) | TrackBack(0) | (民法)連帯債務 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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