2012年10月03日

(行政法)公定力 VS 不可変更力



タイトルから何それ?って思われた方もいるのではないでしょうか?


たまに公定力と不可変更力がバッティングするケースがあるんです。さてどっちが勝つのでしょうか?



(事例)※かなり簡略します。
農地の賃借権についてのA村農地委員会の判断に対してXは不満を持ち、B県農地委員会に審査請求をしました。しかし、B県農地委員会はXの請求を棄却する裁決を行いましたが、その後Xの申し出により再議し、Xの請求を認容する裁決を改めて出したのです。そしてこれに不満を持つものが提訴したのです。



B県農地委員会は一度裁決を行いました。裁決には不可変更力がありますから、再度、裁決をすることはできないはずです。


しかしながら、B県農地委員会はその後、認容する裁決をしてしまったのです。


この2度目の裁決は不可変更力違反で違法です。しかしながら、違法な(瑕疵のある)行政行為も権限ある機関によって適法に取消されない限り、有効であるという公定力があります。


さて、不可変更力を優先すると、2度目の裁決は違法であり、最初の裁決が有効であるということになりますが、


公定力を優先すれば、2度目の裁決は違法であるが、権限ある機関によって適法に取消されていないし、無効でもないから2度目の裁決がいまだに有効であることとなります。


判例はどちらが優先するとしたのでしょうか?


答えは、公定力を優先しました。


つまり、2度目の裁決は不可変更力違反で瑕疵があるけれども、権限ある機関によって取消されておらず、瑕疵が重大かつ明白でもないから無効でもないので公定力を重視して有効であるということなんです。

以上、公定力の方が強いという話でした。




お読みいただきありがとうございました。


ポチッとお願いいたします。
 ↓
にほんブログ村 資格ブログ 行政書士試験へ






posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | (行政法)総論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/295316960

この記事へのトラックバック

▲ページの先頭へ