2012年10月24日

(民法)不法行為による損害賠償と債務不履行による損害賠償



第709条には、

故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

とあります。

そして、第415条には、

債務者がその債務の本旨に従った履行をしないときは、債権者は、これによって生じた損害の賠償を請求することができる。債務者の責めに帰すべき事由によって履行をすることができなくなったときも、同様とする。

とあります。


どちらも損害賠償請求権が発生することに違いはありませんが、その内容にはかなり違いがあります。


そもそも415条では当事者が契約関係にあることが前提となっており、709条では当事者の契約関係は問題ではありません。


しかし、当事者が契約関係にあるからと言って709条が使えないとも限りません。

例えば、医者の手術ミスにより損害を被った場合、被害者は425条、709条のどちらを使っても損害賠償請求をすることができるとされています。

医者と患者の間には手術を行うという内容の契約が普通は存在しているはずなので、医者が手術ミスを犯した場合、415条の債務不履行を根拠に損害賠償請求をすることができます。

また、医者の過失により、患者は被害を被ったわけですから、709条により損害賠償請求することも出来るのです。


どちらを選択するかは被害者(債権者)に選択権がありますが、通常は415条の方が被害者(債権者)に有利となります。


なぜなら、709条の場合、被害者(債権者)に立証責任があるからです。(立証はとても大変なんです)


415条の場合は、契約違反の事実があるわけですから加害者(債務者)の過失が推定されます。(加害者に過失はなかったとの立証責任があることになります)


しかし、立証責任のみをとらえて415条の方が被害者に有利だとすることはできません。


以下の表を参考にしてください。

huhoukouisaimuhurikou.jpg

青色の部分は被害者(債権者)に有利といえます。
※不法行為の賠償範囲は相当因果関係の範囲となります。


お読みいただきありがとうございました。




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posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 16:53| Comment(0) | TrackBack(0) | (民法)不法行為 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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