2013年01月12日

借主が建物の増築をした場合、増築部分の所有権の行方は?




建物の借主が増築をしてしまう場合って意外と多いのですが、この場合の増築部分の所有権関係はどのようになるのでしょうか?


さらに、増築に貸主の承諾がある場合と、ない場合では変わってくるのでしょうか?



民法第242条をもう一度見てみましょう。


不動産の所有者は、その不動産に従として付合した物の所有権を取得する。ただし、権原によってその物を付属させた他人の権利を妨げない。


とありますね。



まず、貸主の承諾がない場合を考えると、



貸主の承諾がないのだから、増築の権限がないという事になり、242条の原則通り、増築部分の所有権は貸主のものという事になります。



では、家主の承諾がある場合の増築ならどうでしょうか?



家主の承諾があるのだから、増築の権原があるということで、242条但書きが適用され、増築部分の所有権は借主のものとなりそうなもんです。



しかし、判例はそうではなく、増築部分の所有権は貸主のものとするケースが多いのです。



ここで出てくるのが「弱い付合」「強い付合」という概念です。



土地に植栽した木は、弱い付合とされています。(木は意外と簡単に伐採できます)



なので、権原のある者が植えた木の所有権は植栽者のものとなります。



これに対し、



建物の増築部分は強い付合とされています。(増築部分は簡単には切り離すことができない)



なので、例え貸主の承諾を得て、増築を行ったしても242条但書きは適用されず、増築部分の所有権は貸主のものとなるケースが多いのです。



本来なら、貸主の承諾を受けているので増築権原はあり、242条但書きの適用により、増築部分の所有権は借主のものとなりそうなものですが、「強い付合」という概念を重視した結果のようですね。



では、問題です。

【問題】
賃借人Aが賃借建物の増改築を行った場合において、増改築部分が建物の構成部分となっているときは、当該増改築について賃貸人Bの承諾があったとしても、Aは増改築部分についての所有権を取得しない。


【答え】



解説はもう不要ですね。


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お読みいただきありがとうございました。


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posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 10:21| Comment(0) | TrackBack(0) | (民法)添付 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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