2013年01月12日

動産の付合〜盗んだ物でも所有権を取得できる!?




今回は動産の付合についてです。



まずは、条文の確認です。



民法第243条
所有者を異にする数個の動産が、付合により、損傷しなければ分離することができなくなったときは、その合成物の所有権は、主たる動産の所有者に帰属する。分離するのに過分の費用を要するときも、同様とする。



いきなり問題です。

【問題】
機械の所有者甲がその機械を修理するため乙から窃取したリベットをその機械に溶接したときは、甲はそのリベットの所有権を取得する。



【答え】




盗人が盗んだ物の所有権を取得することができるんです。



243条は動産の付合の条文です。この条文は付合の原因を問いません。例え盗んだ物であっても、付合してしまえば、主たる動産の所有者(盗人)の物になってしまいます。



そんな馬鹿な!と思われるかもしれませんが、そうなってしまうんです。



では、盗まれた方は所有権を失って終わりなのか?



そんなはずはありません。この後の処理は248条によって償金の請求をするという流れになります。



民法第248条
第二百四十八条  第二百四十二条から前条までの規定の適用によって損失を受けた者は、第七百三条及び第七百四条の規定に従い、その償金を請求することができる。




所有権を取得できる要件は条文上、

1、損傷しなければ分離できないとき
2、分離に過分の費用を要するとき



です。



この二つの場合に当てはまれば、社会経済の要請により所有権をまとめてしまった方が良いという民法の判断なんでしょうね。




さらに244条は動産の主従の区別がつかない場合の規定です。



民法第244条
付合した動産について主従の区別をすることができないときは、各動産の所有者は、その付合の時における価格の割合に応じてその合成物を共有する。



全ての付合が主従の区別がつくとも限りません。機械とリベットであれば明らかですが、バイクのボディーとエンジンであればどちらが主か従か分かりませんよね。



そういう時は主従ではなく、価格の割合で共有することとなります。



【問題】
甲所有のA動産と乙所有のB動産が付合して合成物が生じた。損傷しなければ各動産を分離できない場合において、A動産及びB動産に主従の区別をすることができないときは甲及び乙は付合の当時における価格の割合に応じてその合成物を共有する。



【答え】





お読みいただきありがとうございました。


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posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 18:43| Comment(0) | (民法)添付 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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