2013年02月09日

行政手続法〜第23条 当事者の不出頭等の場合における聴聞の終結



聴聞は当事者や行政庁、主宰者・・等々の登場人物がそろって初めて成立するものです。
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では当事者や参加人が聴聞に出頭しなかった場合はどうなるのでしょうか?


その前に、第21条を見ておきましょう。


第21条 陳述書等の提出
1 当事者又は参加人は、聴聞の期日への出頭に代えて、主宰者に対し、聴聞の期日までに陳述書及び証拠書類等を提出することができる。
2 主宰者は、聴聞の期日に出頭した者に対し、その求めに応じて、前項の陳述書及び証拠書類等を示すことができる。



当事者・参加人は直接出頭しなくとも陳述書や証拠書類などの書面の提出でもOKなんです。(主宰者の心証はどうなるかは分かりませんが)


これを踏まえて、第23条を見てみましょう。


第23条 当事者の不出頭等の場合における聴聞の終結
1 主宰者は、当事者の全部若しくは一部が正当な理由なく聴聞の期日に出頭せず、かつ、第二十一条第一項に規定する陳述書若しくは証拠書類等を提出しない場合、又は参加人の全部若しくは一部が聴聞の期日に出頭しない場合には、これらの者に対し改めて意見を述べ、及び証拠書類等を提出する機会を与えることなく、聴聞を終結することができる。
2 主宰者は、前項に規定する場合のほか、当事者の全部又は一部が聴聞の期日に出頭せず、かつ、第二十一条第一項に規定する陳述書又は証拠書類等を提出しない場合において、これらの者の聴聞の期日への出頭が相当期間引き続き見込めないときは、これらの者に対し、期限を定めて陳述書及び証拠書類等の提出を求め、当該期限が到来したときに聴聞を終結することとすることができる。



1項について、

当事者と参加人が不出頭・書面不提出の場合を規定しています。

主宰者が聴聞を終結することができるのは以下の場合です。(※ここは結構ややこしいので注意が必要です)

当事者の場合

全部又は一部の正当な理由のない聴聞への不出頭、かつ、書面の不提出。


参加人の場合

全部または一部の聴聞への不出頭。


ここから導き出される結論は2つです。


1つ目は、当事者の場合は正当理由がある不出頭・不提出であれば、聴聞は終結しないが、参加人の場合は不出頭に正当理由があっても聴聞を終結される可能性があります。


2つ目は、21条1項より参加人は陳述書及び証拠書類等を提出することができますが、23条1項には参加人が不出頭の場合のみしか規定されていません。

ということは、当事者の場合は不出頭かつ不提出で終結ですが、参加人の場合は、いくら書面を提出していても不出頭であれば終結されることとなります。



2項について、

当事者についての規定ですが、

当事者の中には1項の「正当理由」をうまく使って聴聞を引き延ばそう(不利益処分を引き延ばそう)と考える人がいます。


つまり、不出頭に正当な理由があれば聴聞はいつまでたっても終結させることができないんだから、不利益処分も行われることはない。という事です。


2項はそういう場合を想定して作られた規定になります。


いくら不出頭に正当理由があっても、 ‘これらの者の聴聞の期日への出頭が相当期間引き続き見込めないとき’ は ‘期限を定めて陳述書及び証拠書類等の提出を求め、当該期限が到来したときに' 聴聞を終結させることができるとしたのです。


なるほど〜と思いますが、行政庁にとっては都合のいい規定って感じです^^




お読みいただきありがとうございました。


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posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 20:34| Comment(0) | TrackBack(0) | (行政手続法)不利益処分 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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