2013年08月10日

(民法)第406条〜第411条 選択債権について



暑いですね〜(・・;)私が住んでいる名古屋も本日の最高気温は37度を超えておりました(--;)


茹でダコになってしまいそうな気分ですが、本日は選択債権についてです。


選択…それは、複数のものから、一つ以上を選ぶことです。

人生は選択の連続です…選択の連続によってその人の人生が形作られていきます。選択を誤ると取り返しのつかないことになってしまいます。

選択はとても重要なのです!しかし、民法における選択債権はかなりマイナーな部分であり、行政書士試験においてもそこまで重要ではありませんが、突然ひょっこり出されてしまっては手も足も出せませんので、基本を確認しておきましょう!


【事例】
AはBと以下のような内容の売買契約をしました。
「AはA所有の甲時計又は乙時計のどちらかをBに対して売却する。」

そこで、以下のような場合において、どのような結論となるか?


1,契約よりも前の日に、甲時計が滅失していた場合
2,甲時計が落雷により滅失した場合(不可効力による場合)
3.選択権がAにある場合で、Aの過失で甲時計が滅失した場合
4,選択権がBにある場合で、Bの過失で甲時計が滅失した場合
5,選択権がAにある場合で、Bの過失で甲時計が滅失した場合
6,選択権がBにある場合で、Aの過失で甲時計が滅失した場合




この契約の内容は、目的物がまだ特定していません。甲時計か乙時計のどちらかを売却するという内容なので、どちらか一つを選ばなくてはなりません。


では誰が選ぶのでしょうか?条文の確認です。

第406条 選択債権における選択権の帰属
債権の目的が数個の給付の中から選択によって定まるときは、その選択権は、債務者に属する


ズバリそのものの条文がありましたね。選択権は債務者にあります。債務者とはこの場合、時計の引渡債務を負っているということになります。


尚、特約により、選択権者を債権者や第三者とすることもできます。


選択権者は債務者、債権者、第三者のいずれもなることができますが、一定の場合にその選択権が移転することがあります。

条文の確認です。

第408条 選択権の移転
債権が弁済期にある場合において、相手方から相当の期間を定めて催告をしても、選択権を有する当事者がその期間内に選択をしないときは、その選択権は、相手方に移転する。

・債権が弁済期にある
・相当の期間を定めた催告
・催告期間内の選択なし


この3つが揃えば、選択権は相手方に移ります。債務者であれば債権者、債権者であれば債務者にです。


第409 条 第三者の選択権 
1 第三者が選択をすべき場合には、その選択は、債権者又は債務者に対する意思表示によってする。
2 前項に規定する場合において、第三者が選択をすることができず、又は選択をする意思を有しないときは、選択権は、債務者に移転する。


特約などにより、第三者に選択権ある場合、

・第三者が選択できない
・選択意思を有しない


のどちらかで、選択権は債務者に移転します。


(おさらい)
選択権者は、

・債務者⇒債権者
・債権者⇒債務者
・第三者⇒債務者


と、移転することがあります!


ではその選択権はどのように行使しろと民法は言っているのでしょうか?

第407条 選択権の行使
1 前条の選択権は、相手方に対する意思表示によって行使する。
2 前項の意思表示は、相手方の承諾を得なければ、撤回することができない。


第409 条 第三者の選択権 
1 第三者が選択をすべき場合には、その選択は、債権者又は債務者に対する意思表示によってする


選択権の行使は、相手方に対する意思表示によりなされます。第三者が選択権者である場合は、債務者又は債権者のどちらかに意思表示をすることで足ります。


また、一度した意思表示を撤回しようとする場合は、相手方の承諾を得なければなりません。また、第三者が選択権者である場合、意思表示の撤回は債務者と債権者の双方の承諾が必要となります。


次回で、最初にあげた6つの問題の解説を行いたいと思います。この問題は、複数の目的物が何らかの理由で滅失したような場合における話です。


なかなかややこしいですが、以下の条文を参考にして考えてみてください!

第410条 不能による選択債権の特定
1 債権の目的である給付の中に、初めから不能であるもの又は後に至って不能となったものがあるときは、債権は、その残存するものについて存在する。
2 選択権を有しない当事者の過失によって給付が不能となったときは、前項の規定は、適用しない。





解説は次回にて!


お読みいただきありがとうございました。


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posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 19:55| Comment(0) | TrackBack(0) | (民法)選択債権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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