2014年02月16日

(憲法)第13条 幸福追求権 その1




もう冬も終わりを迎えようとしているのに、相変わらず寒いですね〜。昨日なんかは、私のいる愛知県でも珍しいほどの積雪を記録しました(@@)


いい加減寒いのはご勘弁…という感じです(´^`;)



では、今回は憲法第13条の幸福追求権についてです。まず、条文から確認していきます。


憲法第13条
すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。




さて、この条文の後段で言う、「幸福追求に対する国民の権利」(以下、幸福追求権)って一体何なのでしょうか?


幸福追求権?なんか、なんでもかんでも入りそうで、極めて抽象的な感じを受けますよね〜。そうです。メチャクチャ抽象的なんです!


ですから、その権利の性質が如何なるものであるのか(具体的な独自の権利性があるのかどうか…)については争いが存在します。



では、今日における通説的な見解を簡単にお話していきます。



その昔の話

当初の学説では、


この幸福追求権の規定は、憲法上の位置と条文の構成と、そして、極めて抽象的な表現であるということ。


また、幸福追求権は各個別の人権規定で相当程度に具体化されているし(思想良心の自由とか表現の自由とか…)具体化されていないものもあるけど、それは立法で実現可能なんじゃないの?という疑問。


さらに、13条後段に独自の権利性を認めてしまうと、13条全体に規範性を認めてしまうことになるが故に、同条の「公共の福祉」名の下による制限も広く認めてしまうことになり、基本的人権にとってあまり良いこととは言えないということ。



等々の理由から、この規定には、具体的な独自の権利性がないものとして解釈されてきました。なので、この規定は単に、国家に対する宣言的な性格を持つものであると解釈されていたのです。



しかしながら、


今日の話


時代が移り変わると供に、社会状況も様々に変化し、憲法制定当時には想定することができなかった人権を新たに解釈によって生みだす必要が生じてきたこと。


憲法というものは、明示的に列挙された人権だけを認めているわけではなく、明示されていない権利についても広く認めても良いという趣旨のものであるということ。


第13条は、個別の人権規定に共通する基本原理であること。



などなどを理由に、今日においては、幸福追求権の規定に、具体的な権利性を認める解釈がなされています。



なるほど〜具体的な権利性が認められているってのは分かる。でも、基本的人権についての規定は、各個別の人権規定で、それなりに広く、相当程度具体化されているはずだけど、なんかバッティングするんじゃない?と言う疑問が出てくるかもしれませんね。



この疑問を解決するキーワードが『補充性の原則』というヤツです。



この補充性の原則とは…

憲法は比較的幅広く権利・自由を保障しているので、新しい自由・権利が必要となった場合においても、まずは、各人権規定を検討し、各人権規定に包摂されるかどうかを判断すべきであり、一般条項的な意味合いの条文(憲法第13条)の適用には慎重さが求められるということから、


幸福追求権は、各人権規定を適用してもなお、人権保障をしきれないような場合に限って、補充的に持ちだされるべきものだ」という原則です。


ですので、これを格好良く言うと、


憲法第13条の幸福追求権は、個別の各人権規定では救済しきれない新しい侵害態様を解決するための包括的な基本権である


とすることができるかと思います。



なるほど〜。13条の幸福追求権は、具体的な権利性が認められているけれども、それは、各人権規定の在り方に一定の方向性を指し示す総則規定(包括的基本権)であり、さらに、それは補充性の原則によって、限定的に持ちだされるべきものなんだ〜ということになります。



そうなると、この幸福追求権という権利には何が含まれることになるのだろう…と疑問が出てきますよね。



それは次回にさせていただきます。




今回はこの辺にて失礼します。お読みいただきありがとうございました。


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posted by 行政書士試験WEBアドバイザー YASUHIRO at 00:22| Comment(0) | TrackBack(0) | (憲法)人権 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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